【新庄徳洲会病院】経験しないとわからないこと
新庄徳洲会病院で6か月間の勤務が終わりました。
この病院がジャパンハートの「グローバル看護師・助産師人材育成研修」の国内研修先となり、5月から山形・新庄での生活が始まりました。振り返るとあっという間で、もう6ヵ月たったのかという感じです。
新庄徳洲会病院での日々は、17年目を迎えた看護師生活の中でも新しい挑戦で、毎日がとても新鮮さや学びにあふれていました。
病棟は支援者が入らなければ勤務を回すことができない状況です。
支援者の多くが2~3か月ごとに入れかわり、そのたびに出会いと別れがあります。6ヵ月いただけでもこの繰り返しに「心身ともにこたえるなぁ」と感じることがありました。
そんな中、自分も含め、新しくきたスタッフに繰り返しオリエンテーションをし、業務のフォローも優しくしてくれる常勤スタッフの皆さんには、本当に頭が下がる思いでした。
勤務した6ヵ月、色々な方に大事にして頂いたと感じます。その分、自分自身もこの病院・病棟の役に立ちたい、自分にできることは何だろうと日々考えながら過ごしていました。実際は新人ぶりの一般病棟勤務で、受け持ちや記録の多さに四苦八苦してしまい、助けて頂いたことの方が多かったかもしれません。その中で、自分の救急や集中治療領域での経験が活かせたと感じることができると、ほっとしたりしていました。
スタッフの入れ替わりが多い分、色々な経験を持った、色んな年齢層のスタッフと仕事ができたことにも刺激を受けました。
2,3年目でグループ内応援のために支援にくる若いスタッフの適応能力の高さ。
指導の役割も担いながら、病棟のコアメンバーとしてリーダーもこなす頼もしい中堅スタッフ。
病院や地域をよく知るベテランスタッフの視野の広さ。
皆さん本当にすごいんです。
看護補助者さん方にも本当に色々教えられ、助けられました。
受け持ちをしたり看護記録を確認していなくても、日々の清潔ケアや体位交換時の状態から患者さんの呼吸や意識、便や尿の変化を感じ報告してくださる様子には、フィジカルアセスメントの大切さを改めて感じさせられました。そして優しい。業務のことだけでなく、体調や新庄での生活も気にかけて下さる声掛けに、心身ともに支えられていました。
院長先生はじめ、看護職以外の方と関わる機会も多くあり、色々な話をし、本当にたくさんのことを教えていただきました。
また病院外で出会った沢山の方からも、山形・新庄のいいところ、生活していく上での厳しさ等、色々なことを教えていただきました。人生相談にものって下さり、おいしごはんと合わせて心身の健康も支えて下さった方との出会いもありました。
もちろん大変なこともありましたが、とても書ききれないくらいの沢山の出会いや学びや発見や喜びがありました。
研修開始にあたり事前にブログやInstagram、他研修生の話等で「情報」として地域や新庄徳洲会病院については触れていましたが、やっぱり実際に自分で経験すると、共感することもあれば、他の視点で見えることもありました。
もっと若い時に行っていたら、また違うことを感じ、それによって言動も変わって、違う経験をしていたかもしれません。実際に行ってみないと何を感じるかは分からないし、経験に勝るものはないなと改めて感じています。
これを読んだ方が新庄徳洲会病院や地域医療に興味を持って、実態に行って、同じように色々な学びが得られたと感じてくれたらいいなと思います。
新庄や新庄徳洲会病院での日々で、看護がもっと好きになれたことが、私は一番嬉しかったことかもしれません。
そういう経験をさせて下さった皆さんに感謝しながら、それをこれから続く海外研修や看護師人生の中で少しでも還元していきたいなと思います。
心からの感謝をこめて…‼