「新庄でよかった!」 看護師が地方医療に飛び込んで感じた半年間のリアル①

新庄派遣のはじまり
私はJapanHeartのメディカルチームの活動の一環として、新庄へ派遣されました。はじめは正直言うと、新庄ってどこ!?、離島に行きたかったなぁという気持ちもありました。笑
しかし半年終えた今、率直に思うことは『新庄でよかった!』です。
初めての転職、戸惑いの日々
私は以前まで都内の急性期病院の救命センターに勤めていましたが退職し、人生で初めての転職でした。
入職したてのころは、戸惑いも多く、毎日疲れて寝落ちしてしまう日々でした。
しかし常勤の看護師さんたちは忙しい中でも嫌な顔ひとつせず教えてくださり、段々と仕事に慣れることができました。
「温かい」新庄徳洲会病院
新庄徳洲会病院を一言で表すと、『温かい』だと私は思っています。
スタッフ同士がコミュニケーションを密にとっていて挨拶が絶えない、患者さん同士も助け合っている関係性がみえる、地元に根差した病院だからです。
小さい病院だからこそスタッフ、患者さんとの顔の見える関係性、隣の人が困っていたら手を差し伸べる患者さんたち、最上医療圏を支えるケアミックス病院、すべてが私にとって新鮮でした。
看護の視野が広がった経験、支え合える温かい環境
以前の職場は大きい病院だったので、自分の関わりのあるスタッフしか顔はわかりませんでしたし、患者さん同士も赤の他人という感じで助け合っているのはめったに見かけませんでした。さらに、急性期の病院だったのですぐに患者さんは病棟を移ったりと、患者さんとゆっくり関わることはなかなかできませんでした。
手術前後の患者さんを受け持ちながら、退院調整中、リバビリ中など慢性期の患者さんを同時並行で受け持ちするという経験をし、自身の看護の視野が広かったように思います。長期に入院している患者さんと関係性を築き、他愛のない話をする時間は私にとってとても癒される時間でもありました。
支え合える温かい環境、新庄で感じた地域医療の魅力
自分の娘かのように心配してくれる常勤のスタッフの方たちも私にとって大きな支えでした。
気をつけて帰るんだよ、〇〇には行った?、来てくれてありがとう、などたくさんの愛情をいただきました。たった半年しか働かないのだから関係性を築くことは難しいだろうと思っていましたが、また会いたいと思える人々に出会えたことは驚きでした。
もちろん忙しくて大変な時もあります。ですが、スタッフ、患者さんの温かい雰囲気の中で働けるのは地域に根差したへき地病院だからこそなのではないかと思いました。
②へ続く、、、